ミクロコスモスな日々

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zoom RSS ミクロコスモス《 Anniversary series》って何ですか? 〜その3 

<<   作成日時 : 2017/02/17 10:47   >>

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今年のミクロコスモス《 Anniversary series》では、
10月28日(土)にグラナドス「ゴイェスカス」の上演を目指して準備を進めています。
今年、2017年は生誕150年を迎える、スペインの作曲家です。

前回より、昨年からスタートした、ミクロコスモス《 Anniversary series》(アニーバーサリーシリーズ)についてご紹介をしております。
《 Anniversary series》は、作曲家のお誕生日の年の記念に、上演のチャンスの少ない作品をご紹介し、聴いていただこうというプログラムです。

フランスの作曲家エリック・サティはパリ音楽院でピアノを学ぶもドロップアウトし、当時パリで前衛的な酒場であったキャバレー「シャ・ノアール」のピアニストとなり、活動をスタートさせます。
しかし、25歳を過ぎたあたりから、宗教や哲学に傾倒するようになり、38歳でスコラ・カントルムに入学し対位法を学び、4年かけて卒業します。

そんな、サティの晩年の作品に、交響的ドラマ「ソクラテス」 という作品があります。
こちらを、メゾ・ソプラノ星野恵里さん、ピアノ半田規子さんに演奏をしていただきました。
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1918年、サティが54歳の頃に作曲された作品の中で一番長い作品で、ヴィクトル・クーザンのフランス語訳プラトン著『対話編』から[饗宴][パイドロス][パイドン]より抜粋したものをテキストとして採用しています。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスの生きた日々から、牢獄で絶命するまでを描いた声楽作品で1920年の公的な室内オーケストラによる演奏会に先立って、1918年に私的な演奏会にてサティのピアノ伴奏で全曲初演されたと記録が残っています。

第一楽章《ソクラテスの肖像》は[饗宴]から。
泥酔状態で乱入してきた美青年アルキビアデスの言葉が、ソクラテスを賛美し、哲学者ソクラテスの人となりを表現してゆきます。

第二楽章《イリソスの岸辺》は[パイドロス]から。
自然豊かな風景の中、散歩をするソクラテスとパイドロス。ふたりが涼しい木陰を求めて散歩をしながら会話する自然豊かな情景を描いています。

第三楽章《ソクラテスの死》は[パイドン]から。
死刑の判決を受け、それを受け入れるソクラテスと弟子たちの姿を表現しています。
ソクラテスの最後の言葉を聞きながら涙する弟子の様子や、理不尽と知りながらも刑を執行する職務を果たさなくてはいけない看守の悲しみ、そして、淡々と運命を受け入れるソクラテスの様子を描いています。
毒を煽り、ソクラテスの鼓動が止まった時に音楽は終わります。

サティが選んだ、この三つのテキストからも、私たちの知らないサティを紹介できればと思い、ミクロコスモス《 Anniversary series》にて取り上げさせていただきました。

次回も、“ミクロコスモス《 Anniversary series》って何ですか?”というテーマで、昨年演奏しました、「エリック・サティ生誕150年コンサート」について書きます。
どうぞお付き合いくださいませ。

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